2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会開催まで、残すところ15ヶ月あまりとなりました。

首都をはじめ、日本各地では、どんどん盛り上がってきています。

それと並行して、関連施設の建設や整備が、急ピッチで進められています。


オリンピック・パラリンピックは、各開催国の特徴が はっきり示されますが、

今回の東京大会では、3つのコンセプトが掲げられています。

・「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」

・「一人ひとりが互いに認め合い(多様性と調和)」

・「そして、未来につなげよう(未来への継承)」


個人的には、 「全員が自己ベスト」と「多様性との調和」に、日本らしさがにじみ出ていていいなぁ、と思います。

今からとても楽しみです。


さて、東京大会の次の大会、2024年大会はどの国で開催されるか、皆様ご存知でしょうか?


そう、

パリです!



夏のオリンピック・パラリンピックは、今回で3度目。

前回のパリ大会は遡ること1924年。

なんと100年越しの 開催となります。

1964年の東京大会よりもだいぶ前になるのですね。




今回のパリ大会では、パリ中心部とパリの北に位置する街中心に競技が繰り広げられる予定です↓


(image @ https://sportetsociete.org/2016/11/15/jo-2024-los-angeles-et-paris-confortent-leur-position-respective-face-a-la-surprenante-budapest/)


大半の種目がパリから10キロ圏内で行われますが、種目によってはフランスの地方都市で行われるものもあります。

(image @ https://www.olympic.org/paris-2024)



2024年パリ大会のコンセプトを見てみると、2つが強い決意が浮かび上がってきます。

・ 環境に配慮した大会

・ 既存の記念建築物を最大限に生かした大会



パリは2015年に気候変動条約のパリ協定の締結した都市。

このことから

《パリ協定の合意に則った最初のオリンピック・パラリンピック大会》


という志を全面に出していきます。


それは「エコブーム」に便乗する、とか、「エコ的なイベントにする」という規模のものではなく、

《持続可能な社会》の新システムをオリンピック・パラリンピック大会を機に構築し、それを新たな遺産として国内・国際レベルで今後に継承しよう



というレベルのもの。


(image @ https://www.olympic.org/paris-2024)



地球に優しいオリンピック・パラリンピック、といえば、2012年に開催されたロンドン大会が記憶に新しいですが、

パリ大会では、ロンドン大会時の二酸化炭素排出量の55%削減を目標としています。

なかなか思い切った数値です。


その具体的な対策 として、まずは移動手段のエコ化。

・ 各会場を公共交通機関や徒歩・自転車といったエコな移動手段の充実

・ 開催期間中は、排気ガス0の「ゼロ・エミッションバス」の運行


などの対策が掲げられています。

正直、日々フランスの公共交通機関にいつも悩まされている私としては(ex :遅延、スト、機械の故障などにより)、

「本当にできるのかなぁ。。。」

と、正直疑いたくなる気持ちが少しありますが、(フランス人関係者の方すいません。。。)

志は大変素晴らしいと思います。



交通機関のエコ化以外の対策としては、新たな建築を徹底的に減らすこと、があります。

オリンピック・パラリンピック施設の95%を、既存の施設で賄うことで、必要費用や資材の軽減化を図ります。

その結果として、街中の様々な場所で競技が開催されます。

例えば、

エッフェル塔があるシャンド・マルス広場に競技場を設置したり ↓

(image @ https://www.sportbuzzbusiness.fr/la-force-dun-reve-paris-2024-jo-projet-candidature-presentation-2109.html )


セーヌ川上で陸上競技が開催されたり↓

(image @ https://www.bvjhostelparis.com/hebergement-jo-paris-2024/)


ヴェルサイユ大庭園内で乗馬競技が行われたり↓

(image @ https://www.tuxboard.com/carte-sites-candidature-paris-jo-2024/ )


「えぇぇ!こんなの本当にできるの???」

とちょっと思ったりする反面、


「この、ぶっとんだ発想が、なんとも気持ちいいなぁ🎶」

と、爽快感を覚えたりもします。




新たな建設物は選手村とメディアセンターと温室プール。

パリの北部に建設予定で、100%再生可能エネルギーと低炭素建築物によって建てられます。

(image @ https://www.paris2024.org/fr/article/le-village-olympique-et-paralympique-0)
(image @ http://sport24.lefigaro.fr/le-scan-sport/2016/11/08/27001-20161108ARTFIG00221-le-premier-projet-de-village-olympique-de-paris-2024.php)


そして 大会終了後、学校、商業施設、多用途住宅からなる新しい複合型エコカルティエ(環境配慮型地区)に生まれ変わります。



大会は全体像にこんな感じになるそうです。(動画)




フランス国民の間でも、賛否両論あるこのパリ大会の構想。

今後様々な調整が必要となるでしょうが、「パリの街全体が会場」になるのは、間違いなさそうです。



パリ大会で掲げられている《環境》と《遺産》の2大テーマは、オリンピック・パラリンピック問わず、世界すべての国において今後重要課題の一つ。

日本国内でも、環境に配慮した都市戦略や整備、既存の建築物の継承は、大切な課題の一つです。

これからどんどんおもしろくなってくる、オリンピック・パラリンピック・パリ大会。

こちらのブログも、関連するランドスケープ事情を今後どんどんご紹介していきたいと思います。




最後までご高覧いただき、ありがとうございました。