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Blog2019-08-01T16:25:01+09:00

ランドスケープから生まれる「豊かさの架け橋」に

By |7月 14th, 2019|Categories: 地方都市の造園事情|

フランスの造園の歴史は、まさに「美」と「快」の追求の歴史。遊び心に富んだオープンスペースの充実や史的街路樹の継承など、快適な街づくりと景観に配慮した国土づくりの追求は、フランス造園の永遠のテーマです。そんなフランスとの造園交流を、私たちは様々な角度からトータルサポートいたします。日本とフランスは、世界でも類いまれな造形美の感性を持ちつつも、お互いの文化や芸術を尊重し合う、いわば両思いの国同士。この2つの国の交流の中に、造園の未知の可能性が芽生えます。 「Ciels・Paysages(シエル・ペイザージュ)」は、造園業界で活躍するプロの方々や教員・研究者の方々を対象に、日仏交流の視察コーディネートはもちろん、ヒアリング調査代行から企画サポートまで、幅広いサポートを提案いたします。

国境を越えた日仏の庭師交流

By |3月 10th, 2019|Categories: 視察の様子|

今年で在仏11年目になります。 現在フランスに長期在住(永住含む)する日本人の数は3万人以上。 みなさまそれぞれに、それぞれの《理由》なるものだろうと思います。 そして、 フランスに住む《醍醐味》もまた、みなさまそれぞれなのだろうと想像します。 例えば、 「おいしいワインが手軽に飲める。」「おいしいフランスパンが毎朝食べられる。」「夏が過ごしやすい。」「美術館の数が多い。」「教育費が安い。」「フランス人が相手だと、さほど気を使わなくてすむ。」「伴侶がフランス人」 などなど。 十人十色。 そんな私にも、フランスに住む醍醐味なるものがあります。 [...]

パリ市緑地環境局の強い味方

By |3月 6th, 2019|Categories: パリ市の造園事情, フランスの造園|

フランスの主要都市の公園管理や都市緑化整備の実情は、これまで多くの研究機関や財団の視察・調査対象となってきました。 フランスの機関の調査の一般的な方法 としては、① 現地を視察し、 ② 関係省庁・機関と面会してヒヤリング調査し、 ③ 情報収集する、といった経緯をとります。 多くの場合、出張前からヒヤリング調査先に連絡を取り、面会をとりつけます。 調査対象が公共団体の場合に頻発する問題が一つあります。 それは、 「問い合わせ先にメールを送っても返事がこない。。。」 メールを書いたら即日返信がくるのが常識の日本人にとっては、ちょっと戸惑う事態です。 [...]

オリンピック・パラリンピック in Paris

By |3月 4th, 2019|Categories: フランスの造園, 地方都市の造園事情|

2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会開催まで、残すところ15ヶ月あまりとなりました。 首都をはじめ、日本各地では、どんどん盛り上がってきています。 それと並行して、関連施設の建設や整備が、急ピッチで進められています。 オリンピック・パラリンピックは、各開催国の特徴が はっきり示されますが、 今回の東京大会では、3つのコンセプトが掲げられています。 ・「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」 ・「一人ひとりが互いに認め合い(多様性と調和)」 ・「そして、未来につなげよう(未来への継承)」 個人的には、 [...]

公園づくりは絵本に学べ!

By |2月 21st, 2019|Categories: フランスの公園, 地方都市の造園事情|

「管理費の予算が年々減って困ってるんですよ。」 公園管理を担っている財団や自治体の方々とお話しすると、よくこういう苦言 を耳にします。 人口の高齢化に伴い、公共事業が縮小される傾向にありますが、それと同じくして既存の公共施設の管理費がどんどん縮小されているというのです。 真っ先にその ターゲットとなるのが、公園! 民間に管理を委託する「指定者管理者制度」がひろく広まった背景にも、「管理費の削減」の目的があります。 中には、管理費削減に事足りず、新たな公共施設を建設するために、公園を半分削って建設する例もあります。 「ちょっと!公園は空き地じゃねーんだぞぉ!」と思わず叫びたくなるのですが、残念ながら公園に対する認識の低さを感じます。 ではフランスではどうか? [...]

個性を生かした公園【パリ編】

By |2月 21st, 2019|Categories: フランスの公園|

「個性を伸ばそう」 いろんな分野でこの謳い文句をよく耳にするようになりました。 子育て、自己啓発、人材育成、地域おこし、などなど。 個人なり一地域のオリジナリティーを最大限に生かすことが、いい発育や発展を促すというのです。 私は個人的にこの考え方に賛成です。 「みんな違って、みんないい。」 そして、この考え方は、景観作りにも言えると思うのです。 例えば公園。 パリは、公園づくりに関しては、ちょっと《うるさい》街です。 19世紀のナポレオン3世の時代にパリ全体が大規模に改修され、それまで汚かったパリの町が一掃されました。その時に、たくさんの公園とスクエア(広場)が街のあちこちに新たに設置されました。 [...]

2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会開催まで、残すところ15ヶ月あまりとなりました。

 

首都をはじめ、日本各地では、どんどん盛り上がってきています。

 

それと並行して、関連施設の建設や整備が、急ピッチで進められています。

 

オリンピック・パラリンピックは、各開催国の特徴が はっきり示されますが、

 

今回の東京大会では、3つのコンセプトが掲げられています。

 

・「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」

 

・「一人ひとりが互いに認め合い(多様性と調和)」

 

・「そして、未来につなげよう(未来への継承)」

 

個人的には、 「全員が自己ベスト」と「多様性との調和」に、日本らしさがにじみ出ていていいなぁ、と思います。

 

今からとても楽しみです。

 

さて、東京大会の次の大会、2024年大会はどの国で開催されるか、皆様ご存知でしょうか?

 

そう、

 

パリです!

 

 

 

 

夏のオリンピック・パラリンピックは、今回で3度目。

 

前回のパリ大会は遡ること1924年。

 

なんと100年越しの 開催となります。

 

1964年の東京大会よりもだいぶ前になるのですね。

 

今回のパリ大会では、パリ中心部とパリの北に位置する街中心に競技が繰り広げられる予定です↓

 

 

 

(image @ https://sportetsociete.org/2016/11/15/jo-2024-los-angeles-et-paris-confortent-leur-position-respective-face-a-la-surprenante-budapest/)

 

 

 

大半の種目がパリから10キロ圏内で行われますが、種目によってはフランスの地方都市で行われるものもあります。

 

(image @ https://www.olympic.org/paris-2024)

 

 

 

2024年パリ大会のコンセプトを見てみると、2つが強い決意が浮かび上がってきます。

 

・ 環境に配慮した大会

 

・ 既存の記念建築物を最大限に生かした大会

 

パリは2015年に気候変動条約のパリ協定の締結した都市。

 

このことから

 

《パリ協定の合意に則った最初のオリンピック・パラリンピック大会》

 

という志を全面に出していきます。

 

それは「エコブーム」に便乗する、とか、「エコ的なイベントにする」という規模のものではなく、

 

《持続可能な社会》の新システムをオリンピック・パラリンピック大会を機に構築し、それを新たな遺産として国内・国際レベルで今後に継承しよう

というレベルのもの。

 

 

 

(image @ https://www.olympic.org/paris-2024)

 

地球に優しいオリンピック・パラリンピック、といえば、2012年に開催されたロンドン大会が記憶に新しいですが、

 

パリ大会では、ロンドン大会時の二酸化炭素排出量の55%削減を目標としています。

 

なかなか思い切った数値です。

 

その具体的な対策 として、まずは移動手段のエコ化。

 

・ 各会場を公共交通機関や徒歩・自転車といったエコな移動手段の充実

 

・ 開催期間中は、排気ガス0の「ゼロ・エミッションバス」の運行

などの対策が掲げられています。

 

正直、日々フランスの公共交通機関にいつも悩まされている私としては(ex :遅延、スト、機械の故障などにより)、

「本当にできるのかなぁ。。。」

と、正直疑いたくなる気持ちが少しありますが、(フランス人関係者の方すいません。。。)

 

志は大変素晴らしいと思います。

 

交通機関のエコ化以外の対策としては、新たな建築を徹底的に減らすこと、があります。

 

オリンピック・パラリンピック施設の95%を、既存の施設で賄うことで、必要費用や資材の軽減化を図ります。

その結果として、街中の様々な場所で競技が開催されます。

 

例えば、

 

エッフェル塔があるシャンド・マルス広場に競技場を設置したり ↓

 

(image @ https://www.sportbuzzbusiness.fr/la-force-dun-reve-paris-2024-jo-projet-candidature-presentation-2109.html )

 

 

 

セーヌ川上で陸上競技が開催されたり↓

 

(image @ https://www.bvjhostelparis.com/hebergement-jo-paris-2024/)

 

ヴェルサイユ大庭園内で乗馬競技が行われたり↓

 

(image @ https://www.tuxboard.com/carte-sites-candidature-paris-jo-2024/ )

 

 

 

 

 

「えぇぇ!こんなの本当にできるの???」

とちょっと思ったりする反面、

 

「この、ぶっとんだ発想が、なんとも気持ちいいなぁ🎶」

と、爽快感を覚えたりもします。

 

 

 

新たな建設物は選手村とメディアセンターと温室プール。

 

パリの北部に建設予定で、100%再生可能エネルギーと低炭素建築物によって建てられます。

 

(image @ https://www.paris2024.org/fr/article/le-village-olympique-et-paralympique-0)

 

(image @ http://sport24.lefigaro.fr/le-scan-sport/2016/11/08/27001-20161108ARTFIG00221-le-premier-projet-de-village-olympique-de-paris-2024.php)

 

そして 大会終了後、学校、商業施設、多用途住宅からなる新しい複合型エコカルティエ(環境配慮型地区)に生まれ変わります。

 

大会は全体像にこんな感じになるそうです。(動画)

 

https://www.youtube.com/watch?v=NEdt23nJUhw

 

フランス国民の間でも、賛否両論あるこのパリ大会の構想。

 

今後様々な調整が必要となるでしょうが、「パリの街全体が会場」になるのは、間違いなさそうです。

 

パリ大会で掲げられている《環境》と《遺産》の2大テーマは、オリンピック・パラリンピック問わず、世界すべての国において今後重要課題の一つ。

 

日本国内でも、環境に配慮した都市戦略や整備、既存の建築物の継承は、大切な課題の一つです。

 

これからどんどんおもしろくなってくる、オリンピック・パラリンピック・パリ大会。

 

こちらのブログも、関連するランドスケープ事情を今後どんどんご紹介していきたいと思います。

 

最後までご高覧いただき、ありがとうございました。